Hooverは、100年以上にわたり、床から天井といったスペースだけではなく、その場の空気までクリーンにすることができるパワフルで使いやすい製品を開発してきました。それが、Hooverがアメリカで最も信頼されているブランドのひとつであり、「掃除機といえばHoover」として広く知られている理由です。
Hooverの始まりは1907年にまでさかのぼります。発明家であり、清掃員として夜勤をしていたマレー・スパングラーは、喘息を患っていました。彼は発明家としての創造性を発揮し、(自身の喘息を悪化させる原因であった)清掃の際に生じる粉塵に対処する方法を見つけました。
自分の周りの空気から粉塵を吸い取るために、スパングラーはスズ製の石鹸箱、扇風機、サテンの枕カバー、ほうきの柄などを集めて何とも風変わりな装置を組み立てました。こうしてできた「吸引式掃除機」に大きな可能性があると確信した彼は、資金援助を求め始めました。
1908年、革製品店のオーナーであったW.H.フーバー(「Boss」という愛称で親しまれていました)がスパングラーからこの製品の特許を買い取り、彼をビジネスのパートナーとして迎え入れました。フーバー氏はすぐに、革製品店の一角で6人の従業員に1日6台の製品を組み立てさせました。
その後、フーバーは、『サタデー・イブニング・ポスト』紙に、「手紙でリクエストした人はHoover製の吸引式掃除機を10日間無料で使用できる」という小さな広告を出しました。彼の考えがユニークだったのは、掃除機を直接顧客に送るのではなく、各都市で顧客が製品を購入できる評判の良い店を選んだことです。彼は販売した商品の手数料を店長に渡し、その店にHoover製の掃除機の販売店になる機会を提供しました。これが、今日に至るまでHoover製品の重要な流通経路となっている全国的なディーラーネットワークの基盤となりました。
一方、技術者たちは、カーペットを掃除するための新しい方法を開発していました。1926年に発表されたビーターバー(beater bar:たたき棒)は、最も注目すべき革新的な技術の一つであり、歴史上最も印象的な宣伝文句の一つである「It beat, as it sweeps, as it cleans(たたいて、掃除して、きれいにします。)」とともに売り出されました。金属製の棒がカーペットを優しく叩いて深く入り込んだ汚れをほぐすと、強力な吸引力をもつ毛ブラシが汚れをすばやくカーペットから掃き上げるというものです。
それ以来、ビーターバーは何度も改良され、現在でもHooverのほとんどの掃除機に採用されています。Hooverの技術者たちは、消費者に最も革新的で便利な機能を提供するために、長年にわたり、使い捨ての紙製バッグ、ヘッドライト付き掃除機、自走式掃除機、サイドマウントホースなど、数え切れないほどの「はじめて」が搭載された製品を開発してきました。
現在、Hooverはノースカロライナ州シャーロットに本社を置くTTI Floor Care North America(TTIフロアケア・ノース・アメリカ)の一員となっています。Hooverは、フロアケア業界のリーダーとして、家庭用および業務用の高品質で高性能な掃除機を製造しています。1908年の創業以来、信頼性の高い革新的なクリーニングのあり方を提供するHooverは、消費者や企業から信頼を得続けています。その製品ラインナップは実に幅広く、フルサイズのスティッククリーナーやキャニスター掃除機、ディープクリーナー、ハードフロアクリーナーなど、一般的な掃除機から特殊な用途の掃除機まで、さまざまな製品を提供しています。
2007年、Techtronic Industries Co. Ltd.(TTI)は、Whirlpool CorporationからHooverのフロアケア事業を買収しました。TTIのポートフォリオに象徴的なHooverブランドが加わることで、TTI Floor Care North Americaは設立当初、北米最大のフロアケア企業となりました。TTI Floor Care North Americaは、すべてのフロアケアカテゴリーにおいて、業界のリーダーとなることを目指しています。TTIの主な事業分野は、パワーツール、屋外パワー機器、フロアケア機器、太陽電池式照明、電子計測製品です。香港に本社を置き、北米、ヨーロッパ、オーストラリアに顧客サービスネットワークを持つ、現在世界中で23,000人以上の従業員を擁する業界の最大手となっています。
詳細は www.ttifloorcare.comをご覧ください。
2021年、Hooverと株式会社くうかんは、Hoover製品の日本での独占販売契約を締結しました。これにより、世界中で親しまれているHoover製品を日本国内でも正式に取扱が可能になりました。株式会社くうかんは、あらゆる清掃資機材を世界各国から輸入し、国内で入手困難な物は、プライベートブランドとして生産するなど、専門商社として偏りのない品揃えでご提案しております。また、通常のクリーニングに付随して、建物の補修・修繕などのリフォームや外構工事、設計・デザインも承っております。そのほか省エネ/環境関連商材のレンタル事業、賃貸入退去清掃/リフォーム事業、アカデミーなど多岐にわたる事業を展開しています。
株式会社くうかんの詳細は www.kukan-inc.jpをご覧ください。